アルコール関連問題学会

アルコール関連問題学会発表

2020年1月19日に横浜で開催された第3回関東甲信越アルコール関連問題学会において当院の公認心理師、看護師、医師が共同でポスター発表を行いました。
「アルコール依存症家族ミーティングの取り組み」と題し、ミーティング型式の家族支援の取り組みとアンケート調査結果を発表しました。
抄録を以下に掲載します。

抄録

2020年1月19日 第3回関東甲信越アルコール関連問題学会横浜大会 ポスター発表


「アルコール依存症家族ミーティングの取り組み」
押領司琴 藤沢聡子 杵渕洋司 高野悠起子 宇田正幸 多田村明弘 吉川正孝 森博昭
医療法人新生会豊後荘病院


・アルコール依存症家族ミーティングとその経緯
 当院のアルコール家族ミーティングは、酒害者の受診の有無に関わらず問題意識を持った家族が相談できる場を提供することを目的として、約30年の間、毎週開かれており、アルコール依存症者(疑いも含む)の家族や親族、パートナー等が利用している。
 2017年に利用者の登録制を導入し、相談記録等の活用を進め、ミーティングを安全かつ安定的なものにした。また2018年にはミーティングの形式を変えた。長らく利用者が相談し支援者がアドバイスをするという形式をとっていたが、自助グループで行われている[言いっぱなし・聞きっぱなし]の形式に変更し、自由に話し合う[フリートーク]の時間も設けた。この変更により、利用者の相互作用が促進されたという印象を得た。


・現状と役割
 参加人数は日によってばらつきがあり、女性が多い傾向がある。数年間継続して参加している人もいれば1回きりの人もいる。利用者の立場や状況は幅広く、ミーティングによって得られる体験の質も異なると考えられた。
 家族ミーティングの役割として@安定した相談の場の提供、A援助を求めている家族にとっての相談の入り口、B様々な援助資源への橋渡し、C利用者自身の支援という4点が挙げられた。


・アンケート調査結果
 2019年に家族ミーティング利用者を対象としたアンケート調査を実施した。日本語版Client Satisfaction Questionnaire 8を用いた満足度調査では総得点の平均値26.2点となり、利用者は本ミーティングに対して概ね満足していると考えられた。要望調査アンケートでは他の曜日を希望する意見や、医師や精神保健福祉士もミーティングに参加してほしいという意見があった。